気がつくと飛び出している鼻毛に、「抜いてしまいたい」と思われたことはございませんか。
ほかの部分が整っていても、鼻毛が飛び出していると清潔感が損なわれてしまいます。
しかし、だからといって抜いて処理するのはおすすめできません。
今回は鼻毛を抜くデメリット、正しい処理方法をご紹介いたします。
鼻毛は抜かないほうがいい!
結論からお伝えすると、鼻毛を抜くのはおすすめできません。
鼻の粘膜は非常にデリケートであり、鼻毛を抜くと傷ついてしまう恐れもあります。
また、鼻毛は粘膜の保護や異物の排除など、身体にとって重要な役割を担っています。
抜きすぎてしまうと、身体本来の力が損なわれ、病気にもなりかねません。
鼻毛は、鼻の入り口部分だけを切る、または医療脱毛で処理するのがおすすめです。
鼻毛を抜く5つのデメリット
先ほどお伝えしたとおり、鼻毛を抜くのはおすすめできません。
鼻毛を抜くことには、以下の5つのデメリットがあります。
②鼻が乾燥しやすくなる
③鼻水・鼻血が垂れやすくなる
④雑菌・ウイルスが入りやすくなる
⑤炎症や病気を起こす可能性がある
鼻毛を抜くデメリットを詳しくご紹介いたします。
①鼻の粘膜を傷つける
鼻の粘膜は非常にデリケートであり、無理に鼻毛を引き抜くと、傷ついてしまう可能性があります。
鼻血が出るのはもちろん、傷口から細菌感染などを起こすと、炎症や病気にも発展しかねません。
②鼻が乾燥しやすくなる
鼻毛は温度・湿度を一定に保ち、乾燥から粘膜を守る役割を果たしています。
そのため、鼻毛を抜きすぎると、痒みや鼻水が生じる恐れもあるのです。
③鼻水・鼻血が垂れやすくなる
鼻毛は、鼻水・鼻血を留める役割も果たしています。
そのため、鼻毛を抜きすぎると鼻水・鼻血が垂れやすくなり、日常生活が不便になる恐れもあります。
④雑菌・ウイルスが入りやすくなる
鼻毛はフィルターとして、ウイルス・雑菌・花粉・埃などの異物を防いでいます。
鼻毛を抜きすぎてフィルター機能が弱くなると、鼻の先にある喉や気管支に異物が侵入しやすくなり、体調を崩しやすくなるのです。
⑤炎症や病気を起こす可能性がある
無理に鼻毛を抜いて粘膜に傷ができると、そこから細菌に感染する恐れがあります。
状態が悪化すると、炎症や病気にもなりかねません。
細菌の感染による炎症・病気には、以下のようなものがあります。
皮膚や粘膜の浅い部分が、黄色ブドウ球菌などに感染した状態です。
赤い腫れ・熱感・痛みが生じるほか、高熱・悪寒・倦怠感を伴うこともあります。
鼻毛を抜いたあとの傷から、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌、緑膿菌、マラセチアなどの細菌に感染した状態です。
毛穴の周辺が赤くなり、中央が膿で腫れあがります。
痛みが生じることも少なくありません。
毛嚢炎が悪化し、膿を持った部分が固いしこりのようになった状態です。
鼻先がピエロのように赤く肥大化し、症状が悪化すると鼻づまり・顔面痛・頭痛が起こります。
これらの症状が重くなると、蜂窩織炎(ほうかしきえん)・海綿静脈洞血栓症(かいめんじょうみゃくどうけっせんしょう)などの合併症に発展し、最悪の場合は死に至ります。
こうした事態を避けるため、鼻毛は無理に抜かず、正しく処理しましょう。
鼻毛を抜かずに正しく処理する方法
鼻毛を抜かずに正しく処理する方法には、以下の3つがあります。
・電動鼻毛カッター
・医療脱毛
各方法のメリット・デメリット、具体的な処理手順をご紹介いたします。
鼻毛バサミ
鼻毛処理用のハサミを購入し、気になったときに切る方法です。
鼻毛バサミはほかの方法と比べ、費用がかかりません。
また、電動鼻毛カッターと比べ、狙った箇所をピンポイントで処理することが可能です。
しかし、その一方で処理には手間と時間がかかります。
鼻を傷つけてしまう恐れがあるうえ、カットした部分が鋭利になり、不快感が生じることも少なくありません。
鼻毛バサミで鼻毛を処理する手順は、以下のとおりです。
粘膜を傷つけないよう慎重に、入り口付近の鼻毛のみを切ってください。
奥の鼻毛を切ってしまうと、鼻本来の機能に悪影響が及びます。
鼻をかむ、湿らせた綿棒で鼻を拭うなどの方法で、切った鼻毛を鼻から出しましょう。
電動鼻毛カッター
鼻毛カット専用の電子機器を購入し、気になったときに切る方法です。
電動鼻毛カッターは鼻毛バサミよりも、安全に手早く鼻毛の処理ができます。
鼻毛バサミより高価ですが、医療脱毛ほどの費用はかかりません。
ただし、鼻毛の処理は、鼻毛バサミと同程度の頻度で行う必要があります。
電動鼻毛カッターで鼻毛を処理する手順は、以下のとおりです。
②ゆっくりと円を描くように動かす
円を描くように動かすと、鼻毛がきれいに処理できます。
③電動鼻毛カッターを手入れする
水洗い、ハケで払うなど、各製品にあった方法で手入れを行います。
医療脱毛
レーザーで発毛組織そのものを処理し、鼻毛を永久脱毛する方法です。
まとまった費用はかかりますが、一度処理すればその後の処理が必要ありません。
時間を費用に換算すれば、鼻毛バサミ・電動鼻毛カッターよりもコストパフォーマンスが良いという見解もあります。
医療脱毛で鼻毛を処理する手順は、以下のとおりです。
施術の効果や痛み、料金、アフターケアなどを考慮して、脱毛サロンを選びます。
まずはカウンセリングを受け、不安・疑問を解消しましょう。
②脱毛の施術を受ける
奥の鼻毛を脱毛しないよう、鼻に脱脂綿を入れてから施術を行います。
③5回ほど施術を繰り返します。
毛には生え変わりのサイクルがあるため、一度の施術ではすべての鼻毛を処理できません。
5回ほどの施術で、より効果を実感できます。
まとめ
気がつくと出ている鼻毛は、思わず抜いてしまいたくなるものです。
しかし、無理に鼻毛を抜くと、粘膜が傷ついてしまいます。
鼻血が出るのはもちろん、細菌感染による炎症・病気にもなりかねません。
また、鼻毛は粘膜の乾燥・異物の侵入を防ぐ役割も担っており、抜きすぎると鼻本来の機能が損なわれてしまいます。
鼻毛の処理は、鼻毛バサミや電動鼻毛カッターで鼻の入り口部分だけを切る、または医療脱毛のどちらかで行いましょう。