ダイオードレーザーとは?医療レーザー脱毛をする前に知っておきたい知識


「ダイオードレーザー」という言葉を聞いたことがありませんか。医療レーザー脱毛をする前に知っておきたいのが、レーザー脱毛の種類です。ここでは「痛みが少ない」「産毛も脱毛できる」「日焼けしていても脱毛できる」などの声があるダイオードレーザーを使った脱毛について紹介していきましょう。

医療レーザー脱毛にも種類があるって本当?

永久脱毛として知られる医療レーザー脱毛ですが、その中にもいくつかの種類があることを知っていますか。

脱毛したい部位や毛や肌の特徴によって最適なレーザーの種類も違ってきます。

クリニックによっても導入している機器が異なり、いくつかの機器を併用していることもありますのでで、まずはレーザー脱毛の種類について知っておきましょう。

ダイオードレーザーとは?

ダイオードレーザーとは、医療レーザー脱毛で使われるレーザーの種類の1つです。
脱毛機で使われている主なレーザーには、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAG(ヤグ)レーザーの3種類があります。

ダイオードレーザーの特徴

ダイオードレーザーは半導体を利用した800nmの波長のレーザーです。
このダイオードレーザーよりも波長が短いのがアレキサンドライトレーザーであり、ダイオードレーザー波長が長いのがYAGレーザーです。

ダイオードレーザーは、3つのレーザーのうちで中くらいの波長であることに特徴があり、波長が長すぎず短すぎないことから、毛質や肌質や肌色を限定せずに、産毛や敏感肌などにも幅広く対応できます。

また、照射時の痛みが少ないことや脱毛にかかる施術時間が短いことにも優れた特徴があります。

そもそも医療レーザー脱毛とは?

医療レーザー脱毛による永久脱毛とは、どのような仕組みなのでしょうか。

レーザーの種類について詳しく紹介する前に、医療レーザー脱毛の仕組みについて取り上げていきましょう。

医療レーザー脱毛の仕組み

医療レーザー脱毛は、黒い色素であるメラニン色素に反応する波長のレーザーを照射して、熱を発生させ、毛を生成する元となる毛乳頭・毛母細胞・バルジ領域を破壊するものです。

永久脱毛をするためには、毛の生成するための毛乳頭・毛母細胞・バルジ領域を破壊することが必要ですが、これは医療行為にあたるため、医療機関で医師や看護師のみができる行為となります。

ダイオードレーザー脱毛とほかのレーザー脱毛の違い

ダイオードレーザー脱毛とほかのレーザー脱毛の大きな違いとして、短かすぎず長すぎない波長の長さがあります。

755nmと波長が短い「アレキサンドライトレーザー」は、メラニン色素への吸収がしやすいことに特徴があり、皮膚の浅い部分までの照射であっても毛母細胞と毛乳頭の破壊ができます。
しかし、メラニン色素が少なめの産毛には反応しにくく、メラニン色素に反応しやすい特性から日焼けした肌などにも施術しにくい特徴があります。

一方、1064nmと波長が長い「YAGレーザー」には、皮膚の深部から生えている太い毛にもレーザーが届くことに特徴があります。
また、メラニン色素に反応しにくい性質をもっているレーザーのため、日焼けや色素沈着がある肌にも施術できる方法でもあります。
ただし、奥までレーザーが届くために痛みを感じやすいともされます。

ダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーよりも波長が長く、YAGレーザーよりも波長が短いことから、毛や肌の質を選ばすに幅広く対応できる方法なのです。

ダイオードレーザーにはどんな種類があるの?

医療レーザー脱毛で使われるダイオードレーザーには、どのような種類があるのでしょうか。

ダイオードレーザーには熱破壊式と蓄熱式の2種類があり、それぞれに違いや特徴がありますので、詳しく紹介していきましょう。

熱破壊式とは?

熱破壊式ダイオードレーザーは、高い出力で発毛に直接かかわる組織をターゲットとして照射します。
レーザーが黒い色素のメラニンに反応して、熱を生じさせて、毛を生成するための組織である毛乳頭・毛母細胞を破壊する仕組みで、照射した毛は施術後1、2週間程経つとポロリと抜けていきます。

熱破壊式ダイオードレーザーは他のレーザー脱毛よりも痛みが少なめですが、蓄熱式ダイオードレーザーよりは刺激があるとされ、その痛みは輪ゴムで軽く弾かれた程度だとされます。

蓄熱式とは?

蓄熱式ダイオードレーザーは、低い出力で、毛乳頭・毛母細胞のような直接発毛にかかわる組織ではなく毛根にあるバルジ領域をターゲットとして照射します。
バルジ領域は比較的新しく発見された器官であり、毛乳頭に指令を出して発毛を促すはたらきをしています。

毛の生成の指令を出すバルジ領域を破壊することで、毛母細胞や毛乳頭を破壊することなく永久脱毛ができるという理論に基づく方式です。

蓄熱式は熱破壊式よりゆっくりと毛が抜け落ちていくために、なかなか毛が抜けないと感じる場合もありますが、蓄熱式ダイオードレーザーの痛みはじわっと温かく感じる程度とされます。

蓄熱式ダイオードレーザーは産毛にも対応でき、日焼けした肌やホクロがある場合、アトピーや敏感肌にも対応できることが多い方式です。

ダイオードレーザーで脱毛するメリット

ダイオードレーザーを使って脱毛することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
医療レーザー脱毛の種類を選ぶときに注目したいポイントについて取り上げていきましょう。

産毛の脱毛ができる

ダイオードレーザーは、波長の長さが中くらいであることから幅広い毛の質に反応するとともに、産毛の脱毛にも対応できます。

ダイオードレーザー脱毛の機器は照射口が広めになっていることもあり、広範囲に照射できて、照射漏れをしにくく、施術にかかる時間も短めです。
特に蓄熱式ダイオードレーザーは、施術にかかる時間がとりわけ短いことにも特徴があります。

痛みが少ない

ダイオードレーザー脱毛は、他のレーザーよりも痛みが少ないのですが、特に蓄熱式ダイオードレーザー脱毛は、医療レーザー脱毛の中でも一番痛みを感じにくいとされる方法です。

そのため蓄熱式ダイオードレーザーは、脱毛をしたいけれど痛みが気になる場合や敏感な肌の部位への施術に適していると言えます。

肌にやさしい

ダイオードレーザーは、レーザー脱毛の中でも肌にやさしい方法です。
特に、低出力で連続照射する蓄熱式ダイオードレーザーは、急激な温度上昇がなく、肌全体にじわじわと照射していくため、敏感肌やアトピーなどの場合にも選ばれる方法でもあります。

日焼けしていても脱毛できる

ダイオードレーザー脱毛は、日焼けした肌であっても施術ができます。
熱破壊式では日焼けの程度によってはできない場合もありますが、蓄熱式は日焼けした肌、色黒の肌、敏感肌、ホクロなどにも対応できることが多く、対応できる肌質の幅が広いことに特徴があります。

医療レーザー脱毛の種類を知っておこう

医療レーザー脱毛で使われるレーザーには種類があり、それぞれに向き不向きがあります。

クリニックによって導入している機器が違ったり、複数のレーザーを併用している場合がありますので、より効果的に脱毛をするには自分の毛質や肌質に合った方式を知っておくことも大切になりますね。

「どのようなレーザー脱毛ができるのか」「自分に適した方法は何なのか」を知りたいときには、まずは無料カウンセリングがおすすめです。

自分の悩みに合ったレーザー脱毛の種類についてもっと詳しく知りたいときには、脱毛ができるクリニックに相談してみませんか。

どのような方式で脱毛するのかを知っておくことで、より安心して施術を受けることができそうです。